閑衣堂のある広島県安芸郡府中町は、大変古い歴史を持つ街ですが、もう一つ有名なのは日本一人口の多い町という事です。現在で約60,000人の町民が居て、平均年齢が30代と言う若々しい町です。
もちろんこれはもともとの町民が多いわけではなく、広島市内に囲まれた交通の便の良い所なので、流出より流入が結構あると言うことです。
そんなわが街ですが、府中町山田には750年前(鎌倉時代)から続く伝統芸能があります。
それが「牛祭り」です。毎年ある祭りではなく12年ごとの干支で丑年に行われています。本来は田植祭なのですが、諸般の事情で多家神社秋の大祭に合わせて行われています。去年の丑年に行いたかったのですが、コロナのため今年にずれこみました。
牛を飾り付けて練り歩き、田植の所作を入れた踊りで早乙女の行列が続きます。
さて、そこで行列の出発点に近い我が閑衣堂が、早乙女の着付け場所となりました。たくさんの可愛らしい早乙女さんのお支度を手伝えたこと、光栄に思います。